ひろめ市場は"高知グルメの集合体"
高知市中心部にある「ひろめ市場」は、約60店舗が軒を連ねる屋台村スタイルの観光スポットです。高知グルメの代名詞である藁焼きかつおのたたきをはじめ、うつぼ料理、餃子、地酒まで、高知ならではの食が一堂に会する、いわば"高知の台所"。観光客から地元民まで、昼夜を問わず多くの人で賑わっています。
ひろめ市場の最大の特徴は、フードコート形式で好きな店で料理を買い、共用の席で自由に食べられること。高知 居酒屋文化の開放的な雰囲気がそのまま凝縮されたような空間で、初対面の人とも自然と会話が生まれる独特の一体感があります。
ただし、初めて訪れる人にとっては「どこで何を買えばいいの?」「席はどうやって確保するの?」と戸惑うことも多いのが現実。この記事では、ひろめ市場を初めて訪れる方に向けて、実用的で具体的な「食の楽しみ方」を紹介します。
まず知っておきたい市場の歩き方(席の確保・混雑回避)
混雑する時間帯と席確保のコツ
ひろめ市場で最も混雑するのは、昼時(12:00〜13:30)と夜の飲み時間帯(18:00〜20:00)です。特に週末や連休は、開場直後から満席状態になることも珍しくありません。
席確保の鉄則は「先に席を取る」こと。グループで訪れる場合は、一人が席を確保し、他のメンバーが料理を買いに行くのが基本です。一人旅の場合は、相席を前提に空いている席を探すか、カウンター席を狙うのがおすすめ。市場内はいくつかのエリアに分かれており、奥のエリアは比較的空いていることが多い傾向にあります。
また、お店によってはその店舗で食べ物とお酒を購入すれば他店舗からの持ち込みOKの店もありますので、店舗の中の席を確保してしまうのも良いです。
混雑を避けたいなら、平日の15:00〜17:00や夜の20:30以降が狙い目。ゆっくり高知グルメを味わいたい方は、このあたりの時間帯を検討してみてください。
初めて行く人が迷いやすいポイント
ひろめ市場は屋内型の市場で、入り口がいくつかあります。初めての場合、「どこから入ればいいの?」「トイレはどこ?」と迷う方が多いようです。
市場内は大きく分けて「いごっそう広場」「自由広場」「お城下広場」などのエリアに分かれていますが、基本的にはぐるりと一周歩いて、気になる店を見つけたら注文するスタイルでOK。店舗は通路沿いに並んでおり、メニューが外に出ているので、視覚的に選びやすい構造になっています。
注文の仕方は簡単。各店舗で直接オーダーし、その場で会計を済ませて料理を受け取ります。お店によっては席で待っていれば料理を運んでくれる場合もあるので自分の席の場所は周りに何があるか、どのあたりかは把握しておきましょう。 参考:公式HP館内マップ
現金・電子決済の可否
店舗によって対応が異なりますが、現金のみの店舗が多いというのが現状です。一部の店舗ではクレジットカードや電子マネーが使えることもありますが、事前に確認するか、現金を多めに持参しておくと安心です。市場内にATMもありますが、混雑時は行列になることもあるため、準備は万全に。
絶対に食べたい名物
藁焼きかつおのたたき
高知 かつおと言えば、やはり藁焼きで仕上げた「かつおのたたき」は外せません。ひろめ市場では、その場で藁焼きを実演している店舗もあり、香ばしい香りが食欲をそそります。薬味たっぷりのタレで食べるスタイルが高知流。塩で食べる選択肢を用意している店舗もあります。
かつおのたたきは市場内の複数店舗で提供されており、それぞれに個性があります。脂の乗り具合や薬味の種類、焼き加減など、食べ比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
うつぼ料理
高知の郷土料理として知られる「うつぼ」も、ひろめ市場では手軽に味わえます。見た目のインパクトとは裏腹に、淡白でコラーゲンたっぷりの身は、唐揚げやたたきで提供されることが多く、初めての方でも食べやすい一品です。
餃子
意外かもしれませんが、ひろめ市場では餃子が人気メニューのひとつ。パリパリの皮とジューシーな餡が特徴で、ビールとの相性も抜群です。地元民にも愛されているメニューで、昼夜問わず注文する人が多い印象です。
地酒・日本酒
高知は日本酒の名産地でもあります。市場内には地酒を扱う店舗もあり、試飲感覚でさまざまな銘柄を楽しめるのも魅力。辛口が多い土佐の酒は、かつおのたたきや塩辛い肴と相性抜群です。
昼と夜で雰囲気はどう変わる?
昼のひろめ市場
昼間は観光客が中心で、ランチ利用や軽く一杯楽しむ雰囲気。明るい時間帯なので、女性一人旅やファミリー層も多く見られます。料理をゆっくり味わいたい方や、観光の合間に立ち寄りたい方には昼の時間帯がおすすめです。
夜のひろめ市場
夜になると、地元の常連客や仕事帰りのサラリーマンも加わり、より賑やかで活気のある雰囲気に変わります。「乾杯!」の声が飛び交い、隣の席との会話も自然に生まれる、まさに高知 居酒屋文化を体感できる時間帯です。お酒をしっかり楽しみたい方や、地元の空気を感じたい方には夜の訪問がおすすめ。
ひろめ市場で失敗しないためのポイント
一人旅・女性旅・ファミリー向けのおすすめ席選び
- 一人旅:カウンター席や相席しやすいテーブル席がおすすめ。奥のエリアは比較的静かで落ち着いています。
- 女性旅:昼間の時間帯は明るく、女性一人でも入りやすい雰囲気。グループの場合は早めに訪れて席を確保しましょう。
- ファミリー:テーブル席が多いエリアを選ぶと◎。子供向けメニューは少ないですが、餃子や唐揚げなど食べやすいものも揃っています。
予算の目安
一人あたり、軽く食事とお酒を楽しむなら3000〜4000円程度、しっかり飲み食いするなら5000〜7000円程度が目安です。店舗によって価格帯は異なるため、予算に応じて選びましょう。
公式情報は必ず確認を
営業時間や定休日、店舗情報などは変更される可能性があります。訪問前には公式サイトやSNSで最新情報を確認することをおすすめします。
まとめ
高知「ひろめ市場」は、高知グルメを一度に楽しめる貴重なスポット。藁焼きかつおのたたきをはじめ、うつぼ料理、餃子、地酒まで、高知ならではの食文化を存分に味わえます。
初めて訪れる方は、席の確保や混雑時間帯に注意しながら、自分のペースで市場を巡ってみてください。昼と夜で異なる雰囲気を楽しむのもおすすめです。
この記事が、ひろめ市場での食体験をより充実したものにするヒントになれば幸いです。
