~本物の宿場町を歩ける隠れた歴史スポット~
京都や奈良を訪れる旅行者は数多くいますが、「観光客の少ない静かな場所で、日本の歴史をじっくり感じられる」観光地が関西にはいくつかあります。
滋賀県草津市の 草津宿(くさつじゅく) は、そのうちの一つです。
京都や奈良を観光するついでにぜひ寄ってもらいたいおすすめの観光地になります。
草津宿とは?
- 交通の十字路:江戸から京都へ向かう「東海道」と、内陸を通る「中山道」の分岐点
- 草津宿本陣:大名公家など貴人の宿泊所のことで、現在でも1軒現存している
- 現代まで残る町並み:街道沿いに古い建物や石碑が残り、散策しながら歴史を体感できる
多くの方は「草津」と聞くと群馬県の温泉地を思い浮かべますが、滋賀県の草津は “宿場町の草津” として全く異なる歴史を持っています。
江戸時代、草津は 日本の二大街道・東海道と中山道が分岐・合流する重要な場所 として重要な役割を果たしてきました。多くの旅人、大名、商人がここを行き交い、宿場町は活気にあふれていました。
今も往時の雰囲気が残り、京都から電車でわずか20分でアクセスできるのに、静かで落ち着いた町歩きが楽しめるのが魅力です。
見どころ
草津宿本陣
国の史跡に指定されている歴史的建物。
- 大名が泊まった部屋を見学できる貴重な施設
- 建物のほかにも、多数の関札(せきふだ)、膨大な大福帳(だいふくちょう)(宿帳)など当時の生活道具や浮世絵資料も展示
- 大福帳には、忠臣蔵の吉良上野介(きらこうずけのすけ)や浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)、皇女和宮(こうじょかずのみや)、シーボルト、新撰組(しんせんぐみ)の土方歳三(ひじかたとしぞう)などの名前が記載されています。
- 727平方メートルという広大な敷地に、建物面積1706平方メートル、部屋数39という本陣としては最大クラスの屋敷
街道の町並み
観光地化されすぎていないため、のんびり歩きながら「江戸時代の雰囲気」を感じられます。人混みが少なく、静かに写真を撮りたい旅行者におすすめです。
立木神社
旅人が道中の安全を祈った神社。
- 大きな鳥居と緑に囲まれた境内が美しい
- 現代でも交通安全や厄除けを願う人々が訪れる
草津宿の歩き方
草津宿は広すぎず、2時間ほどの散策で十分に楽しめます。
歩き方のイメージ:
- JR草津駅から徒歩15分で宿場エリアへ
- 草津宿本陣を見学
- 街道を散策しながら立木神社へ
- 時間があれば草津川跡地公園で休憩
「ちょっと歴史を感じたい」と思ったときに気軽に歩けるのが魅力です。
おすすめの理由
- 京都から20分という好立地 → 日帰りで気軽に訪問可能
- 混雑が少なく静か → 京都や奈良の主要観光地と違い、落ち着いて見学できる
- リアルな日本の歴史を体感 → 宿場町の建物を実際に歩いて見られる場所は貴重
- 写真映えスポット多数 → 木造建築、石碑、神社、公園などバリエーション豊富
京都・奈良の「華やかで有名な寺社」ではなく、“普通の人々が旅した道の歴史” を味わえるのが草津宿の魅力です。
アクセス
- 京都駅からJR新快速で約20分
- 大津駅からJR新快速で約10分
- 京都市内、奈良からは京都市営地下鉄で大津駅まで向かうことができます。京都駅で乗り換えるより混雑せずに移動ができます。
- JR草津駅から宿場町エリアまで徒歩15分
公共交通機関で簡単に行けるため、京都、奈良観光のついでに簡単に寄ることができます。
まとめ
草津宿は、京都観光のついでに立ち寄れる本物の宿場町体験。
- 江戸時代の旅人気分を味わえる歴史的スポット
- 京都から近いのに人が少なく、ゆったり歩ける
- 日本の伝統的な街道文化を学び、写真も楽しめる
「京都や奈良はもう行った」「人混みを避けて静かな場所に行きたい」
――そんな旅行者の皆さんに、草津宿はぴったりの選択肢です。
次の関西旅行では、ぜひ訪れてみてください。